那覇の北、宜野湾市で06年創業の「うかじそば」の沖縄そばは、豚肉と野菜を煮込んだだしに、厳選された一本釣りかつおを使ったかつお節をブレンドした“あっさり味の中にもコク”のあるスープが特徴。沖縄そばのスープベースに使われるのは、豚肉を長時間煮込んで作った、臭みのない澄み切った“素だし”なのだそう。これにかつおだしをブレンドするという沖縄そば独特の手法は、“うま味相乗効果”を追求した結果生まれたもの。「うかじそば」は、他店とは違うかつおだしへのこだわりで、見た目と喉越しはあっさり……つまり、だしのうま味で塩分を控えながら“濃い味”を楽しめる沖縄そばとして人気を集めているのです。
うかじそば
使われている細平麺は、
あっさりかつおだしに合う
麺を研究したオリジナル。
※沖縄の方言で「混ぜ合わせる」という意味
そ〜みんたしゃ〜
そうめんに塩こしょうを振り、少々のサラダオイルとあえたシンプル料理。厚く削ったかつお節がポイント。
近年、本部町の特産品を作ろうという動きが高まり、本部漁業共同組合の島袋さんらが商品化を実現したのが「沖縄もとぶのかつおめし」です。実はこれが、2010年8月の発売にも関わらず、すでに町内の学校給食でも導入されるほどの人気ぶり。沖縄県内のコンビニでも、かつおめしのおにぎりが限定販売され好評だったとか。今はネット通販でも購入できるこの「かつおめし」ですが、実際に食べてみると、今まで存在しなかったことが不思議なくらいの美味!かつおのふっくらした食感が味わえ、香り付けに用いたイカの風味も効いて食欲をそそります。その美味しさが地元の評判を呼び、財団法人食品産業センター主催・優良ふるさと食品中央コンクールにて、国産蓄水産品利用部門で全国2位の成績をおさめました。削り節ではなくかつおそのものを食べるという新鮮さも手伝い、口コミでジワジワと人気を集めているのです。
沖縄もとぶのかつおめし
本部産のなまり節を使った炊込みご飯の素。仕上げにネギやラードを加えるのもオススメ。
地元では“ンギャナ”などと呼ばれる苦菜。滋養溢れるこの野菜はそのまま食べるととても苦いのですが、白和えにすると苦みがちょうどいいスパイスに。使うのはもちろん島豆腐です。
沖縄は昆布の消費量も多い県。こちらは昆布を多 めに使った 炒め物で、合わせる具材としては切り干し大根や豚、かんぴょう、こんにゃくなどがあります。かつおだしが効いたさっぱりした味わいが美味。
沖縄ならではのパワフルな食べもの、豚足。昆布でだしをとっているので豚のうま味がよく引き出さ れています。大根や人参などの根菜類と一緒に 煮込むのが特徴。コラーゲンもたっぷり!
豚の三枚肉を使ったソーキ汁は、かつおだしを合わせてより うま味を引き立てるのがポイント! 今回のレシピは、村で採れたフダン草、えんどう豆と 一緒に煮込んでいます。
島ドーフは、大豆の栄養たっぷりでさまざまな料理に使われます。作るのにちょっとコツがいるフワフ ワの厚揚げは、塩でシンプルに味わうのが沖縄流。 おばぁ特製のソーキ肉、チャーシューと一緒に!
しりしりと呼ばれる沖縄独自の調理器具で人参を 細切りにし、 卵と一緒に炒めた塩味の優しい炒め 物。人参本来の味が生かされたこのメニューも、 沖縄の家庭の食卓によくあがるメニューです。