沖縄県民のかつお節好きは、地元のスーパーに行くとひとめで分かります。大容量パックに入った花かつおに、血合い入り、血合いぬき、ざっくり削った厚削りなど、種類も数もとにかく豊富!その消費量は全国1位※、それも全国平均の約4倍とずば抜けているのです!
※総務省統計局家計調査平成24年度より
かつて、独自の食文化を育んでいた琉球王朝の宮廷料理は“琉球薬膳”とも言える薬膳志向の強いものだったとか。素材のうま味を引き出すことに長けていた彼らは、かつおだしを使った塩分の少ない様々な薬膳料理を考案したと言われています。「アメリカ統治以降の沖縄人は、“あじくーたー”といって味が濃い食べ物を好むようになりました。でも、塩分摂取は低いまま。それは、以前にもましてかつお節を大量に使うようになったから」。
(沖縄食文化推進協議会 NPO法人 食の風 事務局長 永峯さゆりさん)