かつおだしが決め手!簡単茶碗蒸し
簡単で美味しい基本の作り方

「時間や手間がかかりそう」
「作るのは難しそう」 という印象の茶碗蒸し。

手軽に日々の献立に取り入れられる
簡単レシピや、 茶碗蒸しをもっと楽しんで
いただけるアレンジレシピ、 作る時に
役立つ情報をご紹介いたします。

鰹節屋・だし屋が教える 電子レンジとマグカップで作る方法
調理時間 15分

材料(2人前)

1個

かに風味かまぼこ 1本

青ねぎ 適量

鶏もも肉 40g

かまぼこ 薄切り2枚

みつば 適量

【A】割烹白だし 大さじ2

【A】水 170ml

鶏肉は1~2cmの食べやすい大きさに切り、
かまぼこは5mm幅程度の薄切り、
みつばは適当な大きさに切る。

ボウルに卵を割り溶く。
すの原因になるので、なるべく泡立てないようにボウルに 【A】、塩(分量外)を加え、均一になるまで混ぜる。
卵液をザルで裏ごしする。

マグカップに鶏肉、かまぼこ、みつばを入れる。
卵液を器の8割程度流し入れる。

マグカップにラップをふんわりとかけ、電子レンジ(500W )で3分加熱する。3分経ったら取り出し、ラップをしたまま少しおき、余熱で火を通す。

卵液が十分に固まっていたら、青ねぎ、かに風味かまぼこを飾って完成。
※器を傾けて、汁が透明ならOK。
※もし汁が濁っていた場合は、さらに余熱で火を通す。

Q&A 知る・学ぶ

専用の蒸し器が
ないと
作れないの?

鍋とフタ、アルミ製の「すのこ」などキッチンにある調理器具を使えば蒸し器同様の調理が可能です。
すのこが無くても深さのあるフライパンや鍋で湯煎蒸しや電子レンジでの調理も可能です。また茶碗蒸し専用の器が無くても、マグカップや茶碗、ボウルなど耐熱性の容器で作ることもできます。

食感をなめらかに
するには?

卵黄と卵白は固まる温度が違うので卵液はこし器で濾してよく混ざった状態で加熱すると滑らかな食感になります。
また気泡があると食感が悪くなるので、卵液はやさしく混ぜて静かに注ぎ、表面に気泡ができた場合は竹串や爪楊枝で泡をつぶしてから沸騰しないよう加熱します。

盛り付けのコツは?

茶碗蒸しは見せたい食材を意識的に最後に入れることがポイントです。鶏肉やかまぼこを先に入れ、その上に鮮やかなえびやみつばなどをのせると見栄えの良い仕上がりに。
本格派におすすめなのは柚子の皮。少量加えると、かつおだしとの相性も良く、上品な香りに仕上がります。

「す」ができない
ようにするには?

一番のポイントは温度調整です。卵のたんぱく質は60度で固まり始めますが、高温で加熱するとだし汁が沸騰し、卵の中に無数の気泡ができてしまいます。
加熱する際は沸騰させずに、ごく弱火で静かにゆっくり行うことで「す」が無い滑らかな食感に仕上がります。
※「す」とは、均一な中に出来る隙間のことで、
「す」が立つと 茶碗蒸しの表面に小さな穴があいて固くなります。

おすすめの具材

鶏肉

食感もやわらかくクセの少ない鶏肉は香りを楽しむ茶碗蒸しと相性◎。
さっぱりしている鶏肉はかつおだしに良く合い、鶏肉のうま味が茶碗蒸しにおいしさを加えてくれます。

えび

独特のプリッとした食感と彩りが鮮やかなえびは茶碗蒸しには欠かせない人気の食材。加熱するとうま味と香りが出て、ふくよかな風味に仕上がります。

かまぼこ

火の通りは気にせず食べられます。白いかまぼこは茶碗蒸しの中に、ピンクと白のかまぼこなら上に見せるなど使い勝手の良さも茶碗蒸しにぴったりです。

みつば

切るだけで準備も簡単。香りがよく彩りが鮮やかになるみつばは茶碗蒸しでは定番の食材ですが、みつばの香りが苦手な場合は絹さやで代用も可能です。

茶碗蒸しの地域性

茶碗蒸しの地域性

茶碗蒸しの味付けや具材は地域によって様々です。北海道・東北地方では銀杏の代わりに栗の甘露煮が入り、甘い味付けの傾向にあり、鳥取県では具材に春雨を使うのが定番なんだとか。さらに静岡県袋井では茶腕蒸しの材料を使って作る「たまごふわふわ」というご当地料理が存在していたり、他にも空也蒸しという具材に豆腐を使いくずあんをかけて食べる地域もあり、そのバリエーションは様々です!気になったものは是非調べて試してみてください!

シーン別アレンジレシピ
調理時間 25分

主食におすすめ!小田巻き蒸し

うどん入りなので1品で1食が完結する茶碗蒸し。
『割烹白だし』が効いた優しい味わいで、飽きずにおいしくいただけます。品数を抑えたい日や、新しい茶碗蒸しにチャレンジしたい方におすすめの1品です。

レシピはこちら
調理時間 30分

おかずの一品に!
鶏だんご入り茶碗蒸しのとろろのせ

鶏だんご入りの大皿でど〜んと作る、おかずになる茶碗蒸し。みんなで取り分けながら、お召し上がりください。『割烹白だし』と鶏肉のうま味でおいしさUP!さらにとろろ(山いも)をかければ、一度にいろいろな食感を楽しめます。

レシピはこちら
調理時間 10分

食後のデザートや間食に!
あま〜いかぼちゃの煮物茶碗蒸し

コクがありまろやかな甘さの茶碗蒸し。
冷凍かぼちゃを使うと電子レンジであっという間に完成します。『甘党』の方、食後のデザートやちょっとしたおやつにおすすめです。

レシピはこちら
調理時間 10分

お子様にもおすすめ!
とろりんチーズとトマトの茶碗蒸し

とろ〜りチーズがとろける茶碗蒸し。トマトと『割烹白だし』の相乗効果でうまみがたっぷり堪能できます。
電子レンジで簡単にできるので、パパッと作りたい時やあと1品足したいときにもってこい。子供から大人までおいしくお召し上がりいただけます。

レシピはこちら
調理時間 15分

ヘルシーだけどボリュームたっぷり!
豆腐とささ身の茶碗蒸し

卵・豆腐・鶏のささ身肉を使用したヘルシーなお手軽茶碗蒸し。運動中やダイエット中でもたんぱく質を補える1品。
おくらのとろみを活用した白だしあんかけでボリュームも◎ やさしい滑らかな茶碗蒸しで、ホッとする味です。

レシピはこちら
料理家さん直伝 本格レシピ
調理時間 30分

材料(2人分/2.3個分)

2個

鶏もも肉 60g

えび 4尾

しいたけ 1個

みつば 4~5本

ぎんなん(水煮) 4粒

かつお節 15g

500ml

【A】酒 小さじ1

【A】塩 少々

【B】うす口醤油 小さじ1

【B】みりん 小さじ1

ゆずの皮 少々

鶏肉は2~3cm角に切る。
えびは殻をむいて背わたを取って洗い、【A】を揉み込む。
しいたけは石づきを落とし、薄切りにする。
みつばはざく切りにする。
ぎんなんは水気を切る。

鍋に水を入れ、火にかけて沸騰したら火を止める。かつお節を入れて2分おき、ペーパータオルを敷いたざるで静かにこす。
※えぐみが出てしまうので、しぼらないようにしてください。

2の粗熱が取れたら200mlを計量し、【B】を加える。
※余っただしは冷蔵庫で保存可能ですが、早めにご使用ください。

ボウルに卵を溶きほぐして3を加えて混ぜ、こし器でこす。
※かつおだしは熱いうちに合わせると卵がかたまってしまうのでご注意ください。
※卵は卵白のコシを菜箸で切るようにして、溶く時や卵液を注ぎ入れる際に、泡が出ないようにすると食感が滑らかになります。

蓋付きの耐熱性の器に、下準備した具材を均等に入れ、4の卵液を静かに注ぐ(器の8分目くらいまで)。

蒸し器を火にかけ、沸騰したら、蒸気が落ちないよう5をアルミホイルで覆い蒸し器に入れる。蒸し器の蓋をして強火で1分30秒加熱したら、蓋を少しずらして弱火で15~20分加熱する。

表面がかたまったら加熱をやめる(竹串を刺して汁が濁らない程度)。熱いうちにゆずの皮を散らし、器の蓋をする。
※器の形状や素材により加熱時間はことなりますが、少しゆるい場合は、余熱のまま置くとちょうど良いかたさに仕上がります。

料理家さんのご紹介

服部みどり

日常で作りやすい時短・簡単家庭料理レシピ提案が得意。カフェや居酒屋チェーン店立ち上げ業務など飲食業界に携わったのち、野菜を扱う食品メーカーで料理レシピ企画を担当。現在は書籍のレシピ制作・飲食店メニュー開発のほか、食品や調理家電などの検証を行う料理家として活動中。

instagram : recipe_m.hattori

Top