ヤマキ株式会社(本社:愛媛県伊予市 代表取締役社長:城戸善浩、以下当社)は、米国における高品質な削りぶし・粉末の生産・販売を目的に、100%子会社「YAMAKI USA, Inc.(以下、YAMAKI USA)」を設立致しました。YAMAKI USA は、味の素グループ・ニューシーズンフーズ社(以下 NSF 社)の生産拠点を活用することにより、米国初の削りぶし・粉末の生産・販売法人になります。2018 年 3 月に設立しており、同年 9 月の稼働を目指しています。
※NSF 社は、味の素グループ・クノール食品(味の素(株)の 100%子会社)が保有
所在地は、Oregon(オレゴン)州 Portland(ポートランド)近郊の Forest Grove(フォレストグローブ)
米国では今、健康意識の高まりにより、日本食普及が著しく、2015 年度には日本食レストランが 2 万 5 千軒(※)に及んでいます。
また、「ラーメン」「うどん」といった麺メニューの市場が拡大しており、「だし」の提供価値が高まると同時に、ニーズも多様化しています。従来、日本からの輸出で供給対応してきた米国における事業拡大を加速するため、現地生産を開始することにいたしました。米国内の外食・加工メーカー向けに、高品質の削り節・粉末をお届けし、さらなる市場規模の拡大に努めてまいります。
YAMAKI USA は、NSF 社の一角に削りぶし・粉末の生産ラインを建設中で、2018 年 9 月の稼働を目指しています。この度の生産・販売法人では、日本よりも小ロットで生産可能なラインを導入予定であり、ニーズの多様化に合わせて、配合を細かく設定した商品の開発が可能となります。さらに、現地製造・現地販売のためリードタイムを短縮することができ、お届けする商品の鮮度向上も期待できます。販売に関しても、現地に拠点を設けることでニーズを的確に把握して営業効率のアップができると考えており、2022 年には売上規模 4.1 百万ドル(約 4.5 億円)を目指しています。
当社は、2017-2019 中期経営計画において、『日本が世界に誇る「鰹節・だし文化」を世界の国々に広げたい。「鰹節・だし」の美味しさと健康を世界中の人に届けたい。』という思いで事業に取り組んでいます。ヤマキの強みである、天然由来の原料や、削り・粉末・液体の事業展開、原料調達力を活かして、現地生産・現地販売を進め、「鰹節・だし文化」を世界の国々に広げてまいります。
(※) 米国における日本食レストラン数推移の出所は二つの資料を組み合わせてグラフを作成
(1)2005 年~2010 年推移「平成 21 年度米国における日本食レストラン動向」(2010 年 3 月 日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水産部)
(2)2013 年~2015 年推移「海外日本食レストラン数の調査結果の公表」(2015 年 8 月 28 日 農林水産省)