キャンプでもかつお節が大活躍!アウトドア調理の注意点&おすすめキャンプ飯

気候の良いこの季節、キャンプを楽しむ方も多いのではないでしょうか。キャンプの醍醐味ともいえるキャンプ飯では、ゴミを極力出さず、おいしく安全に作れるのが理想的。実は、そんなキャンプ飯でもかつお節が大活躍してくれるんです。ぜひ、キャンプのお供に持って行って、上手に活用してみてください。

1.キャンプ初心者にもおすすめ!手軽に使える便利食材

キャンプ飯では、缶詰・レトルト食品・インスタント食品・乾燥食材(乾物)など、調理が簡単で、開封してすぐに食べられる食材が便利です。温度管理が必要な食材や生の食材を使って作る料理は、食中毒の原因となる菌が増殖しやすいので要注意。持っていく場合は、肉や魚を人数分の適切な量を用意したり、先に消費したりするようにしましょう。 
手軽に使えて、余っても持ち帰りやすい食材を選択するのがおすすめです。

2.キャンプ飯を作るときに気をつけたい3つのこと

<食中毒予防の3原則、付けない・増やさない・やっつける(注1)
キャンプ飯を作るときに注意したいのが「食中毒」です。食中毒を防ぐためには、菌に対し、以下3点に気をつけていきましょう。

●付けない
・水は水道水や飲用が認められている水を使用する
・肉や魚は別々にビニール袋に入れる
・手洗いの徹底
・肉や魚介類など調理前の食材に使用した調理器具は他の食材に使わない

●増やさない
・食材の運搬はクーラーボックスを利用する
・野菜の下ごしらえをして冷蔵または冷凍してから持って行く
※現地で下ごしらえをせずに済む分調理時間が短くなるため、菌の増殖を予防することにつながります。

●やっつける
・肉などは中心まで十分に加熱する
※生の肉や内臓などには、腸管出血性大腸菌・サルモネラ・カンピロバクターなどの細菌が付着しており、寄生虫にも注意が必要です。細菌やウイルス、寄生虫は熱に弱く、加熱により死滅します。

<ゴミの処理に注意>
食べ残しやゴミは、持ち帰るか指定の場所に捨てましょう。ゴミをできるだけ出さないよう、野菜は予め不要な部分を切って袋やタッパーに詰めるなど、現地での生ごみを減らす工夫も大切です。肉などの生ものは余らせないように少なめに購入するのもポイントです。肉などは4人分なら300~400g程度を目安にしましょう。食材は必要な分だけ持って行き、使い切るよう心がけることも大切です(注2)
また調味料は、容量が小さいものや使い切れるサイズのものを持って行くと良いでしょう。

<やけどに注意(注3)
キャンプでは火を使うことが多くあります。お子さんが走り回り、コンロの網や炭でやけどする事故も報告されています。調理中だけでなく、調理終了後もコンロや鉄板、網などは熱く危険です。お子さんにも危険であることを伝え、絶対に触れさせないようにしましょう。お子さんに調理の手伝いをしてもらう時は、必ず大人がそばで見守ることを徹底し、できる限り火を使わない盛り付けや配膳などの作業をしてもらうことが大切です。 

3.かつお節はキャンプ飯にも大活躍!その活用法とは?

キャンプでは調理が簡単で、開封してすぐに食べられる食材が便利です。中でも、軽くて持ち運びも簡単なかつお節がおすすめ。サッと料理にかけるだけで風味がグンとアップするので、キャンプ飯がさらにおいしくなります。かつおパックなら個包装なので、使用する分の数だけ持っていくことができ、いつでも新鮮な状態で使うことができます。また、ワンパターンになりがちなキャンプ飯の味変にも便利です。

かつお節は生後7カ月以降から食べられるので、離乳食のお子さんがいるご家族のキャンプでも重宝するはずです。お手伝いできる年齢のお子さんなら、料理にかつお節をかけてもらうなど、一緒にキャンプ飯づくりを楽しめます。みんなで作れば、キャンプがもっと盛り上がります。

手軽に食べられてキャンプで重宝するカップ麺やレトルト食品にもかつお節をかければ、スープの塩味やうま味がより一層強く感じられ、おいしくなります。また、カレーにかければうま味とコクが増し、辛さがやわらいでマイルドな味わいになりますよ。

「かつお節自由研究」ではキャンプ飯にも重宝するカレーやインスタントラーメン、スープにかつお節を加えるとおいしくなる理由を紹介しております。

▶︎ インスタントラーメン×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#salt-ramen
▶︎ インスタントスープ×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#egg-soup
▶︎ レトルトカレー×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#curry

4.まとめ

キャンプ飯には、開封してすぐに食べることができ、余った場合にも持ち帰りやすい食材を使うのがおすすめです。また、食中毒を予防するために「食中毒予防の3原則」を徹底するように心がけましょう。
なるべくゴミを出さず、やけどなどに注意しながら安全にキャンプをお楽しみください。そして、ワンパターンになりがちなキャンプ飯の味変に、サッとかけられて簡単にうま味をプラスできるかつお節をぜひ活用してみてください。

この記事の監修者

荒井名南(あらい めいな)

管理栄養士、フードスペシャリスト、健康食育ジュニアマスター、離乳食アドバイザー

保育園での給食運営や食育指導を経て、「親子のしあわせごはん」をテーマに食育やアレルギー食に関する執筆・監修、レシピ開発などを行う。