2025/08/26
キャンプ飯初心者におすすめ!簡単レシピや料理の注意点も解説
キャンプの醍醐味といえば「キャンプ飯」を思い浮かべる方も多いでしょう。キャンプ飯を楽しく満喫するには「おいしさ」と「安全さ」を意識することが大切です。また、簡単に作れるレシピが重宝します。そこで活躍するのが「かつお節」。常温保存できて持ち運びに便利なほか、サッと手軽に使えて料理においしさをプラスしてくれます。ぜひ、キャンプのお供に持っていき、上手に活用してみてください。
1. キャンプ飯初心者にもおすすめ!簡単に使える便利食材
キャンプ飯では、缶詰・レトルト食品・インスタント食品・乾燥食材(乾物)など、調理が簡単で、開封してすぐに食べられる食材が重宝します。
温度管理が必要な食材や生の食材を使って作る料理は、食中毒の原因となる菌が増殖しやすいので注意が必要です。持っていく場合は、肉や魚を人数分の適切な量を用意したり、先に消費したりするようにしましょう。
手軽に使えて、余っても持ち帰りやすい食材を選択するのがおすすめです。
2. キャンプ飯では食中毒予防の3原則を守る(注1)
キャンプ飯を作るときに注意したいのが「食中毒」です。食中毒を防ぐためには、菌に対し、以下3点に気をつけていきましょう。
●細菌を食材に「つけない」(注1)
まずは、手から食材に細菌がつくリスクを減らすために、手洗いの徹底が大切です。細菌による感染症予防として有効な手洗い方法をご紹介します。
手洗いも流水のみと、ハンドソープなどを使用して洗うなどがありますが、流水のみの手洗いの場合、手洗いなしの場合と比較すると100分の1程度ウイルス量が減少します。一方、石鹸やハンドソープで10秒のもみ洗い後に流水で15秒すすいだ場合はウイルス量が約1,000分の1~1万分の1になるため石鹸やハンドソープを使って手洗いをした方がより高い効果が期待できます(注2)。
手洗いや料理に欠かせない水は、水道水などの「飲用」として認められている水を使用しましょう。また、肉や魚介類など、調理前の食材に触れた調理器具をそのまま他の食材に使うことは避けることもポイントです。調理前の肉や魚は、別々のビニール袋に入れて、他の食材に触れないように注意しましょう(注3)。
●食材についた細菌を「増やさない」(注4)
食材についた細菌を増やさないためには、現地で食材の下ごしらえをせずに済むような工夫が必要です。野菜などの下ごしらえをして冷蔵、または冷凍してからキャンプへ持っていくと良いでしょう。また、食材の温度が上がると細菌が繁殖しやすくなるため、クーラーボックスでの運搬がおすすめです。
●食材や調理器具についた細菌を「やっつける」(注5)
生の肉や内臓などには、腸管出血性大腸菌やサルモネラ、カンピロバクターなどの細菌が付着しており、寄生虫にも注意が必要です。
新鮮かどうかに関係なく、お肉や内臓を生や加熱不十分で食べると食中毒にかかり、重症化することもあります。細菌やウイルス、寄生虫は熱に弱く、加熱により死滅するものも多くあるため、肉などは中心まで十分に加熱してから食べましょう。
3. ファミリーがキャンプ飯で気をつけること
●食材は必要な分だけ持っていく(注5)
食べ残しやゴミは、持ち帰るか指定の場所に捨てましょう。ゴミをできるだけ出さないよう、野菜はあらかじめ不要な部分を切って袋やタッパーに詰めるなど、現地での生ごみを減らす工夫も大切です。肉などの生ものは余らせないように少なめに購入するのもポイントです。
肉などは4人分なら300~400g程度を目安にしましょう。食材は必要な分だけ持っていき、使い切るよう心がけることも大切です。また調味料は、容量が小さいものや使い切れるサイズのものを持っていくと良いでしょう。
●子どものやけど(注6)
キャンプでは火を使うことが多くあります。お子さんが鉄板や炭でやけどする事故も報告されています。調理中だけでなく、調理終了後もコンロや鉄板、網などは熱く危険です。お子さんにも危険であることを伝え、絶対に触れさせないようにしましょう。いつもと違う環境で、はしゃいだりふざけたりしてしまうことがあるので、お子さんの動きに十分注意し、目を離さないようにすることが大切です。
4. ファミリーのキャンプ飯は「かつお節」で簡単レベルアップ
キャンプでは調理が簡単で、開封してすぐに食べられる食材が便利です。中でも、軽くて持ち運びも簡単なかつお節がおすすめ。サッと料理にかけるだけで風味がグンとアップするので、キャンプ飯がさらにおいしくなります。かつおパックなら個包装なので、使用する分の数だけ持っていくことができ、いつでも新鮮な状態で使うことができます。また、ワンパターンになりがちなキャンプ飯の味変にも便利です。
かつお節は生後7カ月以降から食べられるので、離乳食のお子さんがいるご家族のキャンプでも重宝するでしょう。お手伝いできる年齢のお子さんなら、料理にかつお節をかけてもらうなど、一緒にキャンプ飯作りを楽しめます。みんなで作れば、キャンプがもっと盛り上がります。
手軽に食べられてキャンプで重宝するカップ麺やレトルト食品にもかつお節をかければ、スープの塩味やうま味がより一層強く感じられ、おいしくなります。また、カレーにかければうま味とコクが増し、辛さがやわらいでマイルドな味わいになりますよ。
「かつお節自由研究」ではキャンプ飯にも重宝するカレーやインスタントラーメン、スープにかつお節を加えるとおいしくなる理由を紹介しております。
▶︎ インスタントラーメン×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#salt-ramen
▶︎ インスタントスープ×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#egg-soup
▶︎ レトルトカレー×かつお節
https://www.yamaki.co.jp/katsuobushi-plus/special/katsuobushikenkyu/katsuobushixoo/#curry
5. まとめ
キャンプ飯では、開封してすぐに食べることができ、余った場合にも持ち帰りやすい食材を使うのがおすすめです。また、食中毒を予防するために「食中毒予防の3原則」を徹底するように心がけましょう。
なるべくゴミを出さず、やけどなどに注意しながら安全にキャンプをお楽しみください。そして、ワンパターンになりがちなキャンプ飯の味変に、サッとかけられて簡単にうま味をプラスできるかつお節をぜひ活用してみてください。
この記事の監修者
荒井名南(あらい めいな)
管理栄養士、フードスペシャリスト、健康食育ジュニアマスター、離乳食アドバイザー
保育園での給食運営や食育指導を経て、「親子のしあわせごはん」をテーマに食育やアレルギー食に関する執筆・監修、レシピ開発などを行う。
脚注:
注1) 厚生労働省「食中毒」(厚生労働省)
注2) 森功次他:「感染症学雑誌, 80:496-500, 2006」(感染症学雑誌)
注3) 農林水産省「キャンプ場での調理やバーベキューを安全に楽しむために」(農林水産省)
注4) 消費者庁「バーベキューにおける食中毒・火傷に注意!」(消費者庁)
注5) 農林水産省「お肉はしっかり火を通してから食べましょう」(農林水産省)
注6) 消費者庁「Vol.598 バーベキュー時の事故に注意!」(消費者庁)
(参照:2025.08.12)