2022/05/27
だし取りからだしがらまで。料理のレパートリーも増えるかつお節の楽しみ方!
かつお節は、料理にかけるだけで、味も見た目もよくなる便利な食材のひとつ。
だし取りに使っている方もいらっしゃると思いますが、だしを取った後に残るだしがらまで利用している方は少ないのではないでしょうか?
実は、かつお節はだしを取った後にも、かつお節のうま味が残っており、料理に幅広く使うことができます。
そこで今回は、基本のだしの取り方とだしがらの活用法を5つご紹介します。
1.我が家の味をワンランクアップ!基本のだしを取ってみよう!
だし取りと聞くと、「難しそう…」「やり方がわからない」など、苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか?
だしを料理に取り入れると、お肉や魚、野菜などの素材のうま味を引き出してくれますし、野菜の青臭さや苦味を和らげてくれるので、食べやすくなるというメリットもあります。
だしの取り方はシンプルで簡単ですので、ぜひ覚えてしまいましょう!
<基本のだし(一番だし)の取り方>
だし取りの際に一番最初に取れるだし(一番だし)は、上品な香りと味わいが特徴の基本のだしです。お吸い物や茶碗蒸しなどをはじめ、普段の料理がおいしくなります。
【材料】
花かつお…30g 水…1L
1 鍋に水を入れ、火にかけて沸騰させる。
2 沸騰したら火を止め、かつお節を入れる。
3 かつお節が鍋底に沈むまで1〜2分おく。
4 ふきんやキッチンペーパーなどを敷いたザルで静かにこす。これでかつおだしの完成!
※かつお節を絞るとえぐみが出てしまいます。
一度に使い切れないときは冷蔵庫で保存をしておくと、ほかの料理にも使えて便利です。ただし、だしは傷みやすいので、なるべく早く使い切りましょう。
2.だしがらもおいしく!5つの活用法
だしを取った後に余るだしがらは捨ててしまいがちですが、実はかつお節のうま味や栄養分が残っており、料理にしっかり活用できます。
だしがらの活用法を5つご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
●だしがら×ふりかけ
パラパラとごはんにかけて楽しめるふりかけは、だしがらと相性抜群。だしがらと調味料(めんつゆなど)を一緒に炒めるだけ!
お好みで、ちりめんじゃこやごまを混ぜてもおいしい一品に仕上がります。
●だしがら×炊き込みごはん
鶏肉、にんじん、しいたけなどさまざまな具材を楽しめる炊き込みごはんは、一品で満足できる優秀メニュー。そんな炊き込みごはんにもだしがらが活躍します。
細かくしただしがらを一緒に炊き込むだけで、手間なくいつもよりワンランクアップしたおいしい炊き込みごはんができあがります。
●だしがら×野菜炒め
油を熱したフライパンに、豚肉、だしがらを入れて炒め、火が通ったら、キャベツやにんじんなど、お好みの野菜を加えて炒めます。野菜がしんなりしてきたら、中華だしやめんつゆなどで味を調えて完成です。
最後にかつお節をひと振りすると、見た目が引き締まり、ちょっとしたおもてなしにも最適な一品に。
●だしがら×天ぷら
だしがらで天ぷらも作れます。
ボウルにだしがら、天ぷら粉、水、塩を入れてさっくり混ぜたら、スプーンですくってカラッと揚げるだけ。
天ぷらのタネにだしがらを加えるだけで、具材のうま味が合わさった、味わい深い天ぷらになります。
おかずにしたり、そばに入れたりして、ぜひ、揚げたてのあつあつを食べてみてください。
●だしがら×和え物
ポン酢や大根おろしで和えただけのシンプルな野菜の和え物に、だしがらを混ぜれば味に奥行きが生まれてより一層おいしい一品に。
ごまの代わりに、細かくしただしがらをトッピングしてみるのもよいでしょう。
3.かつお節を余すことなく使おう!
かつお節はかけるだけ、だしを取るだけでなく、だしがらまで使い切れば家庭での「もったいない!」を減らしながら、料理のレパートリーの幅を広げることができます。ぜひ、さまざまな料理にだしがらも取り入れて、日々の食事を楽しんでみてください。
この記事の監修者
横川仁美
食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表
管理栄養士×お味噌汁レシピ研究家
管理栄養士を取得後、保健指導や重症化予防、ダイエットサポート、電話相談のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方の食のアドバイスに携わる。
現在は、コラム執筆・監修、レシピ作成、オンラインでのダイエットカウンセリングを中心に活動。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。HP: https://yokokawa-hitomi.com/