睡眠前にホッと一息!「ホットだし」でリラックス

ホッと一息つきたいときってありますよね。疲れたときや、イライラしてしまったとき、眠れないとき……。そんなときには、かつお節を使って簡単に作れる、うま味がきいたホットだしを取り入れてみませんか? 体を温めると副交感神経が優位になるので(注1,3)、気持ちが落ち着きリラックスすることができます。

1.ホットだしとは?

「ホットだし」は、かつお節や昆布などからとったうま味がきいた温かいだしのこと。「なかなか寝付けない」「ちょっと一息つきたい!」「なんだかイライラしてしまう」というときは、心をホッと落ち着かせてくれるホットだしを飲んでみましょう。ゆっくりと深呼吸しながら飲めば、心が穏やかになり、ゆったりと快適な時間を過ごせます。

2.なぜ温かい飲み物を飲むと、ゆったりとした気持ちになれるの?

自律神経系にはアクティブモードのときに優位になる「交感神経」と、リラックスモードのときに優位になる「副交感神経」があり、リラックスしたいときには、副交感神経を優位にすることが大切です(注2)

温かいものを飲むと、ぽかぽかと体が温まりますよね。これも、リラックスモードのスイッチを入れる要素のひとつ。体が温まることで、副交感神経が優位になります(注1)

副交感神経を優位にする方法には、ストレッチなどの軽い運動をする、入浴などで体を温めるといった方法(注3)がありますが、中でも温かい飲み物を飲む方法は、とても手軽な手段です。

3.温かい「ホットだし」が心を落ち着かせるのにぴったり

白だしやだしパックなどを活用してもよいですが、だしの香りは副交感神経を優位にする効果も期待されているので、一からだしを取って本格的な香りを楽しむのがおすすめです(注4)。 温かく簡単に作れるホットだしを飲めば、体の内側から温めることができ、温かい緑茶や紅茶と同じくらい心も癒やされます。さらにかつお節からとるかつおだしはカフェインを含まないため、就寝前に飲む場合は緑茶や紅茶よりもおすすめです。

だしがとれる食材の中でも、「かつお節」は手軽にだしがとれ、そのまま具材にすることもできます。おすすめレシピもご紹介しているので、疲れたときにホットだしを取り入れて、ゆったりした時間を過ごしましょう。

4.こんなときにも「ホットだし」がおすすめ

ホットだしは食欲がないとき、二日酔いのとき、忙しい朝やちょっとした夜食にもおすすめです。また、お好みでアレンジが楽しめるのも嬉しいポイント。バリエーションも多いので、気分に合わせて「アレンジホットだし」を作ってみてください。

5.おすすめの簡単だしの取り方

1:レンジを使う
コンロを使わなくても、レンジで素早くだしが取れます。170mlの水に約5gのかつおパックが目安になります。かつお節と水を耐熱容器に入れて、ラップをかけたらレンジで1〜2分温めてください。

2:急須を使う
少量のだしを使いたいときなどは、お茶のように急須を使うのが便利。 かつお節とお湯を入れて、少しおいてから注ぐだけであっという間にだし取りが完了!

3:だしパックを使う
簡単にだしのうま味をきちんと味わいたい人には、だしパックを使っただし取りが最適です。

6.まとめ

手軽に作れてうま味が体に染みわたる「ホットだし」をゆっくりと飲めば、きっと心癒やされるはずです。かつお節をスープの具材にして楽しむ「かちゅー湯」や「茶節」などもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。

この記事の監修者

荒井名南(あらい めいな)

管理栄養士、フードスペシャリスト、健康食育ジュニアマスター、離乳食アドバイザー

保育園での給食運営や食育指導を経て、「親子のしあわせごはん」をテーマに食育やアレルギー食に関する執筆・監修、中心のレシピ提案などを行う。