2022/02/22
朝食で1日をエネルギッシュに!朝食×かつお節
「1日の始まりは朝食から」というように、朝食は1日を元気よくスタートするためのエネルギー源となる食事です。食べることはもちろん、食事の内容もバランスよく食べていきたいですね。
今回は、朝食の役割や朝食で取り入れたい栄養素、バランスのよい朝食作りのコツをご紹介していきます。
1.なぜ朝食は大事なの?
人が活動するためにはエネルギーが必要です。起きている間はもちろん、眠っている間も身体はエネルギーを使っているため、朝はエネルギーが少なくなっている状態です。
朝食には「寝ている間に使ったエネルギーを補い、脳と身体を活性化させる」「寝ている間に低下した体温を上昇させ、しっかり活動できる状態にする」という役割があります。
朝食をとらないと午前中はエネルギー不足で身体はガス欠状態、ぼんやりとして集中力が低下し、体温も上がらず身体は活動モードになりません。
2.朝食にはどんなものを食べたらいい?
朝は慌ただしいので食事を抜いてしまったり、食べる場合も手間のかからないパンやおにぎりにしてしまったりと、簡単に済ませてしまいがちですが1日のエネルギー源である朝食こそ、しっかりとバランスよく食べて欲しい食事です。
パンやおにぎりといった主食からは、主に炭水化物が補給できます。炭水化物は体内でブドウ糖などに分解され、脳や身体のエネルギー源となります。しかし、これだけでは身体は完全に目覚めません。
体温を上げ、身体を活動モードにするためには肉や魚、卵料理といった主菜から補給できる「たんぱく質」も必要です。
さらに、身体の調子を整える「ビタミン」や「ミネラル」、「食物繊維」の補給として野菜料理の副菜をそろえることが理想的といえます。
3.簡単においしくバランスのよい朝食を食べるために
忙しい朝でも食事のバランスを整えたり、簡単に朝食を食べるために、おすすめの方法をご紹介します。
パンやおにぎりに、カット野菜やドライパックの豆など包丁いらずの食材を使ったスープや、サッと出せる果物をプラスしてみましょう。手軽にビタミンやミネラル、食物繊維を補うことができます。
また、たんぱく質を補うには簡単に作れる卵料理やウインナーの他に、たんぱく質豊富な「かつお節」を取り入れるのもおすすめです。
包丁いらず、加熱いらずのかつお節はおにぎりに混ぜたり、トーストに乗せて焼いたり、スープへトッピングしたりと様々な料理に活用でき、たんぱく質を補う手伝いをしてくれる食材です。
さらに、サッと使えて料理のおいしさをUPできるのもかつお節の嬉しいポイント。かけたり混ぜたりする作業は子ども自身が食卓で簡単にできるところも魅力です。
こうした食材を上手に取り入れて、炭水化物の他にいろいろな栄養素を補給していきましょう。
最後に、調理の手間を省くためには、前日の夕食の残り物を活用したり、冷凍したごはんを上手に使ったりしましょう。毎朝お決まりの献立パターンを決めておくのも、献立に悩むときにはよいですよ。
朝食をしっかり食べて、朝から元気で健やかに勉強や部活、仕事に励みましょう!
この記事の監修者
野口友美
管理栄養士
保育園栄養士として園児への食育、給食業務全般を経験。その後、食品会社にて商品に関する相談および栄養相談業務、流動食専用ダイヤルの新規立ち上げを担当。その後、フリーランスとして独立し、食や栄養に関するコラムの執筆、行政での栄養相談、料理教室講師、食育ワークショップ講師、レシピ開発、などを行っている。
【参考文献】
・「食育ガイド」(農林水産省)(参照:2021年11月10日)
・「子どもの食育」(農林水産省)(参照:2021年11月10日)
・「早寝早起き朝ごはん」(全国協議会)(参照:2021年11月10日)
・『いただきます ごちそうさま 2019 春号』(株式会社メイト)