ヤマキイチのかつお節マニア!?城戸善浩社⻑にかつお節の魅力を伺いました!

1917年に削り節メーカーとして誕生し、一世紀にわたり「鰹節屋・だし屋」の道を一筋に歩んできたヤマキ。働く社員のかつお節愛も相当なものです。なかでも、社員から「ヤマキで一番のかつお節マニア」と知られているのが、城戸善浩社長。
今回は、かつお節を愛してやまない城戸社長から、かつお節の魅力を余すことなく語っていただきました。

かつお節愛はどのくらい?

社内から声が上がっているように、私は自他ともに認めるかつお節マニア。とにかくかつお節が大好きで、かつお節の話を肴にお酒が飲めるくらいです。
多くの料理や食材にかつお節をかけていますが、なかでも、朝食の豆腐と納豆には欠かせません。納豆は割烹白だしをちょっとかけて混ぜた後にかつおパックをひとつまみ。こうするとかつお節の風味はもちろん、香りがぐっと増します。

かつお節にはいろいろな種類がありますが、それらを使い分けるのが私のこだわり。
例えば、ご飯にかつお節をかけて食べるのが好きなのですが、これには花が大きなかつお節(荒節)と決めています。ご飯が見えないくらいかつお節をドバッとかけ、あまり混ぜずに食べるのがマイルール。
最近はご飯とかつお節に、わさびまたは塩(粗目の岩塩)を足して味わっています。調味料をシンプルにすることで、かつお節の風味や香りがより際立っておいしいですよ。

知られざるかつお節の魅力とは?

古くから日本の食卓を支えてきたかつお節ですが、最大の魅力は「色んな味を一つにまとめてくれる力」だと思います。特に野菜のえぐみや苦味を和らげて食べやすくしてくれる力は、料理にとって重要な役割を果たしてくれると思っています。
ほうれん草のお浸しにもかつお節はかけますが、かけるだけで少し食べやすくなるのもかつお節がえぐみを和らげてくれているからかなと思います。ピーマンの苦味も抑えてくれるので、ピーマン嫌いなお子さんをお持ちの親御さんにもおすすめしたいですね。
かつお節が苦味を抑える力はまだ世に浸透しきれていないので、ぜひたくさんの方々に活用してもらえれば嬉しいです。

「かつお節って最高!」と思うポイントは?

やはり「香り」ですね。かつおだしの香りを嗅ぐとほっと安らぎます。例えば、日本人ならお蕎麦屋さんから漂う香りに多くの人が心地よさを感じることでしょう。豊かな食体験に裏打ちされた記憶が頭の片隅にあって、それを呼び起こすスイッチがだしの香りにもあるのだと思います。まさに“香りは記憶”です。

かつおだしの香りを一番楽しめるお料理は?というご質問を時々いただくのですが、いつも「お吸い物」と答えています。例えば、味噌汁では味噌や具材の風味を陰ながらだしが支えますが、お吸い物ではかつおだしが主役として活躍します。なので、ぜひお吸い物でだしの香りを存分に楽しんで欲しいです。

皆さんに伝えたいかつお節アイデアは?

離乳食にかつおだしをぜひ使っていただきたいです。かつお節で取っただしは製氷皿に入れて冷凍保存するという方法がおすすめです。使いたいときに必要な分だけレンジで解凍すればいいので楽ですし、味噌汁に入れるとびっくりするくらいおいしくなりますよ。
(※冷凍しただしはお早めにお使いください。)
我が家でも離乳食にはこの冷凍したかつおだしを活用していました。うま味成分が豊富なかつお節は、素材そのもののおいしさを引き立ててくれるため、薄味にしてもおいしく味わうことができます。そのおかげか、幼児期からだしを好きになって、大人になった今では薄味を好んでいますね。
離乳食が始まると、さまざまな味を知っていく機会が増えますし、この時期にだしに親しむことで、大人になっても素材本来の味を楽しめるようになるのではないかなと思います。

皆さんにメッセージ

ぜひ、かつお節の香りを意識的に楽しみながら、味わっていただきたいです。さらに、かつお節はたんぱく質や必須アミノ酸、DHAやEPAも含まれており、毎日の食事に手軽においしさを足せるとても魅力的な食材です。おいしく減塩するのにもかつお節やかつおだしは欠かせない存在ですので、普段から使って欲しいですね。
かつお節を通じて、毎日の食卓が笑顔になれば、ヤマキとしてはうれしい限りです。

“かつお節とは何か”をひと言で表すと?

「It’s my life」ですね。今までも、これからも、かつお節一筋です。

城戸社長、ありがとうございました!
またかつお節の新たな発見がありましたら、ぜひ教えてくださいね。